Black & White ブラック&ホワイト
ハチャメチャな話である。
彼氏のいない女が、
たまたま出会った男二人を
一人に絞れず二股をかけて、
しかも男は二人ともやり手の
CIA工作員。おまけにコンビ。
さらに、
彼女には『二股かけて何が悪い』
とけしかける親友までいるから大騒ぎだ。
CIAの二人、
通称“FDR”と
タックは紳士協定を結び
フェアな戦いを約束するが、
互いに相手の動向が気が気でならない。
盗聴から始まり、
部下たちを動員しての工作から、
遂には無人偵察機まで動員するエスカレートぶり。
初手の極秘任務で恨みを
買う男を絡ませてはみたものの
結局オマケにしかならず、
血税をいとも簡単に消耗する、
まさに職権乱用のバトルに
燃える三角関係が単純に面白い。
馬鹿馬鹿しいほどに面白いとはこのことだ。
何を言われようが、
そんなものはどーでもいい。
何でもありは娯楽映画の真骨頂。
そのぐらいの勢いがあるやなしやで、
この映画の価値が決まる。
その勢いはじゅうぶん
過ぎるぐらいじゅうぶんだ。