仕事や習い事で、

ある程度の力がつくと、

人はその力にしがみつきたくなるものです。

しかし、

しがみついてしまっては、

それ以上の進歩や向上は望むべくもありません。

ある人はこう言いました。

「高い峰を登っていくと、

素晴らしい眺望が開けてくる。

『ああ美しいなあ』と一服するのもいい。

しかし、一息入れたら、

立ち止まらず、

さらに上を目指して登っていく。

すると、

もっと素晴らしい眺望が開けてくる」

「しばし一服したら、

さらにその景色にも別れを告げる、

その先にはもっと美しい眺望が開けてくる。

進歩は捨てることであり、

向上も捨てることにある。

ひと時も同じ境に留まっていないところに進歩向上の道がある」

それは、

一時の成功体験に酔っていい気になったり、

胡坐をかいたりせず、常に工夫を凝らしていく大切さを示唆したものです。

 人の細胞がそうであるように、

日に新たに日に進みたいものです。

大きな完成は、

その先にこそあるといえるでしょう。