ライブハウスを経営するMさんは、

「最近のお客さんは、

妙におとなしすぎる」

と言います。

ミュージシャンが熱い演奏をしていても、

表情を変えずにジッと

観ている人が多くなっているというのです。

「まるでCDを聴いているか、

動画サイトを眺めているような感覚なのかな。

目の前に生身の人間がいるのに、

あれではミュージシャンもノリが悪いだろう」

とMさんは残念そうに語ります。

ミュージシャンが魂を

傾けた熱い演奏をしている時に、

観客が手拍子などで

自分の気持ちを返していくと、

演奏する側はいよいよ高揚し、

さらに素晴らしいパ

フォーマンスを披露するものです。

そのような波のうねりを感じることが、

ライブハウス本来の

醍醐味といえるのかもしれません。

演奏者と観客が一体となって場を

作り上げていく流れは、

私たちの仕事にも置き換えられます。

一つの目標に向かって進んでいく時、

そこに冷めた人間がいたなら

業務停滞の一因ともなりかねません。

熱い心で仕事をしていきましょう。