日本人は昔から、

物にも命が宿っていると考え、

物を大切に扱ってきました。

しかし、

最近は物に溢れた生活をしているために、

あることが当たり前だと思い込み、

物を粗末にしている人が多いようです。

営業職のNさんは

携帯電話を仕事でよく使用します。

ある時、

電源を入れても電波を受信しませんでした。

携帯電話がなければ仕事にならないため、

すぐに販売店へ持ち込んだところ、

状態は改善しました。

しかし、

携帯電話が元通りになり

ホッとしたのも束の間、

二ヵ月が過ぎた頃に、

また同じような症状が現われました。

再び販売店に持ち込んだところ、

修理しなければならない状態でした。

Nさんは購入当初は

大切に扱っていましたが、

段々と乱雑に扱うようになっていたのです。

自分の身の回りにある物を、

感謝して使っているだろうかと

改めて感じたNさんは、

その後、

物を大切に使うように心がけました。

物と心を通わせることによって、

物もまた喜んで働いてくれることでしょう。