近年、

法令を順守する重要性が、

いっそう高まってきました。

昨年後半には、

日本企業の国際的信用が失墜しかねない事件も、

相次いで発覚しました。

不正は許さないと考え、

法令を遵守していこうという

動きが世の中に広まってきたことも、

大きな要因かと思われます。

企業の不祥事に際して共通するのは、

いずれも説明責任を回避しようとする動きです。

とりわけトップの姿勢や資質に、

世間の不信感は募るようです。

企業倫理の必要性は、

誰もが自覚しているでしょう。

実際、

企業を取り巻く法律や規則は、

商法をはじめとして二千種前後もあるといわれます。

しかし、

どのような立派な法令・規範があっても、

それを履行できなければ意味がありません。

日本における近代資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は、

「算盤の基礎の上に、まず道徳を置け」

と語っています。

仕事に従事する者の責任として、

法令や社会規範を遵守していきたいものです。