入社して約一年のF君。

仕事に慣れてきたこともあり、

「○○社のAさんって、

感じいいよね。

でも、

Bさんは雰囲気が暗くて苦手だな」と、

お客様の好き嫌いを

口にするようになりました。

ある日、

それまでのF君の言動が気になった先輩から、

「君の机上のゴミの散らかり具合を改善すれば、

気持ちは上向いていくよ」と

伝えられました。

キョトンとしているF君に、

先輩は続けて

「愚痴や不満はゴミと同じだよ。

ゴミは誰も欲しがらないだろ。

だから、

それを職場で撒き散らすことは、

お客様や同僚に迷惑をかけるのと同じなんだよ」

と言ったのです。

愚痴や不満は、

ふとした時に口に出てしまうこともあるでしょう。

そうならないためには、

お客様や他人に喜ばれる

働きを意識することが大切です。

その意識が自然に浮かぶようになった時、

愚痴や不満はなくなっていくのです。

F君は以後、

机上や床のゴミをサッと捨てるようになりました。

いつしか愚痴や不満は薄れていき、

穏やかな気持ちで

職務に取り組めるようになったのです。