人々が集まって共通の題で歌を詠み、

その歌を披講する会を

「歌会」といいます。

今月は宮中で歌会始が開かれます。

その起源は遠く鎌倉時代に及ぶといわれ、

長い伝統を有しています。

明治時代と太平洋戦争後に大きく改革されて、

国民参加の道が開かれました。

現在では、

天皇により催されるこの歌会始に、

誰でもが気軽に郵送で参加できるという、

世界に類のない国民参加の文化行事となりました。

短歌は日本のあらゆる伝統文化の

中心をなすものといわれています。

日本の国歌

「君が代」も短歌で作られているように、

日本人は昔から短歌を詠み、

短歌を合唱することで、人と人、

人と自然とが和する心を育んできました。

歌会始には国内外から、

毎年三万余りの人たちが参加します。

若い人たちの参加も多く、

実際に入選もしています。

毎回、歌会始のお題が発表され、

今年のお題は「岸」でした。

皆さんも短歌を詠んで、

歌会始に参加してみてはいかがでしょう。