$鬼瓦権蔵の心の叫び 言葉遊び 道徳


ミッション:インポッシブル 

ゴースト・プロトコル


まず未鑑賞の方々に一言。

過去シリーズを観ていなくても

本作は十分に面白いと思うが、

前作『M:i:Ⅲ』を

観ておくとより楽しめる作りとなっています。

『Ⅲ』の監督が本作の

製作総指揮を務めたせいかしら?

個人的には本作の方が好きだが。

さて、

過去シリーズでは綿密な

プランとチームプレイで

任務を遂行してきた主人公イーサン。

しかし、

今回はとにかく不確定要素が多過ぎる。

新たなチームメンバーは

経験不足な者・

私怨を抱えた者・

素性の知れない者と、

どこまで任務を遂行できるか

信用しきれない者ばかり(1作目に近いね)。

特にサイモン・ペッグ演じるベンジーが

始終危なっかしくてですね。

本部のサポートも無くなり情報不足。

急ごしらえのガジェットは動作不良。

しかもそれら不測の事態が

2つも3つも同時に発生し、

「オイオイこんな状況どーやって乗り切るんよ!?」

とハラハラドキドキしっぱなし。

先読み、インポッシブル!

いつの間にか呼吸を止めてた

シーンが何ヵ所あったことか!

本作の最大の魅力は、

その高速のテンポだろう。

通常のアクション大作は、

物語の合間に見せ場を

挟んでゆく場合が多いと思うが、

本作は見せ場から見せ場が

矢継ぎ早に、時には同時に繋がれてゆく。

なので、

サスペンスの持続性が凄い。

特に開幕~ドバイのシーンが終わるまでの

1時間弱は一気呵成の猛速展開だ。

笑えるシーンもふんだんに盛り込み、

観客を緊張させっぱなしにさせない点も見事。

“緩”が無ければ

“急”も感じない訳ですから。

ただし快テンポゆえ、

シリーズ最大スケールの物語のハズなのに

ややコンパクトに感じられる、

という難点もあるように思えた。

もうひとつ不満点としては……

最大の悪役の存在感が薄いという点か。

イーサン達と台詞を

交わす場面も無いので、

イマイチ邪悪さが伝わらない。

どちらの不満点も物語の

テンポを重視した弊害かもね。

けど、スゲー面白い。

イーサン・ハントの瞬時の機転・

超絶アクション・

秘めた想い、

未熟なチームが結束し、

成長してゆく様子、

そしてシチュエーションを

活かした見事なアクションシーン

(高層ビル・砂嵐・発熱したサーバールーム・操車場……)

CMでお馴染みのクライミングシーンも超怖い!

心臓に悪すぎ!

まさしく

最高レベルのサスペンスアクションエンターテイメント。

シリーズ中1、2を争う出来だと思います。