農業や漁業などのいわゆる

第一次産業離れは、

今や世界的な傾向として見られるようです。

コーヒー豆の生産で知られる

南米のコロンビアでも、

農業から離れ、

街中で働く若年者が増加しています。

そこで当地のコーヒー生産者連合会は、

新たにコーヒー豆作りに

チャレンジする人を支援するなど、

様々な取り組みを始めました。

その一つが、

農園の一部を六歳の子供に分与し、

コーヒー豆の苗一千本を植えて、

十年間にわたり農園経営を

体験させる実習です。

豆の売り上げで目指す

大学の授業料を稼ぐと同時に、

経営の面白さを知ってもらうという仕組みです。

スタートは順調のようで、

連合会の担当者は

「二年目の今年は、

七六〇人が実習を受けている」と語り、

将来に向けた広がりを期待しています。

彼らには

「収穫」という喜びがあり、

それが更に

「売上げ」という目に見える

喜びにも変わるのです。

世界に業種は様々ありますが、

働く喜びを職場内で共有することが

最大の人材育成であり、

企業理念の高揚となるといえるでしょう。