今年の世界アマチュア囲碁選手権の日本代表は、

歴代最高齢の八十四歳で、

厳しい国内予選を勝ち抜いた

平田博則さんでした。

平田さんは五十四歳の時が初出場。

平成七年の第十七回大会では、

六十九歳で世界一に輝いています。

今大会では世界の伸び盛り

相手に五位と健闘しました。

昭和十八年にプロ入りの

資格を得たものの、

戦争の激化で断念。

その後、

数学者として高校や大学で教鞭を

とったという経歴を持つ平田さん。

今回の世界五位に満足せず、

「情けない・・・。人生最大のミスです」と

失着を嘆きました。

平田さんの

「実力を培う意欲」

「常に若々しく強靭な挑戦意欲」

「謙虚な反省意欲」は

見習うべきものが多くあるでしょう。

意欲あるところに道は拓けます。

意欲が湧かないのであれば、

意欲を湧き立たせる術を考えることが必要です。

平田さんの<情けない・・・

という意識は、

将来に向けた更なる

意欲の源として力を持つはずです。

まだ終わらない>という

向上の意識が心の中にある限り、

意欲は枯れることはありません。

新たな意欲を喚起させていきましょう。