孔子の著した

『論語』に

「中庸は徳の至れるものなり」

という言葉があります。

「何事もやり過ぎてはいけない。

そうかといって遠慮し過ぎるのもよくない。

ほどほどに行動するということが、

最高の人徳というものである」

との意味です。

弟子の子路は、

とても元気があるのですが、

やや思慮に欠ける人物でした。

そのような子路に対して、

孔子は

「過ぎたること」の

改善を促していました。

しかし、

ただ注意するだけではなく、

時に

「中庸の道を行けなかったら、

思慮不足でも操を守る片意地な者がいい」と

言って、

励ましたりもしています。

つまり、

「バランスを重視しても上手くいかないのなら、

いっそのこと理想を高く掲げ、

必死になって事に当たっていくことも、

また徳である」

というのです。

「事なかれ主義」で過ごすより、

目標に突き進んでいくのも

一つの道と捉えます。

バランスを意識した生活は

もちろん大切ですが、

それが過ぎるあまり、

自身の行動や取り組みが消極的に

なっては本末転倒です。

常に

「自らが元気になる」を自己指針として、

積極的かつ毅然とした

態度で生きていきましょう。