「江戸しぐさ」は

江戸商人のリーダーたちが

築き上げた心構えで、

上に立つ者が処すべき

精神性の高い生活哲学です。

また、

国内外から大勢の人が

集まる江戸の町で、

人間関係を円滑にするための

知恵でもありました。

「江戸しぐさ」には、

人間は平等という教えがあります。

「おはよう」には

「おはよう」と

答えればいいのですが、

相手が「おはようございます」と

挨拶をしたら、

こちらの立場が上であっても、

「おはようございます」と

答えるというものです。

相手を尊重し、

偉ぶった態度やものの言い方をしない。

どのような身分の人に対しても、

失礼にならないものの言い方をする。

そのように江戸商人は厳しく

躾られていたのです。

私たちの職場では、

上司と部下、

同僚、

後輩など人間関係は様々です。

相手の存在を認め、

尊重し、

感謝する気持ちを伴った

言動に留意することが大切です。

その積み重ねが双方の精神を高め、

人と人とのつながりを

確かなものにし、

仕事を成就させていくのです。