私たちは、

家庭や職場において、

お客様を迎える立場になったり、

逆に客の立場になることがあります。

では、

「良い客」とは

どのような客でしょうか。

Y氏は航空機で

海外旅行に出かけました。

着席すると間もなくして、

客室乗務員に

「いつもご搭乗ありがとうございます。

どうぞごゆっくりお寛ぎください」と、

ていねいに挨拶され、

Y氏はとても良い気分になりました。

そこでY氏も、

機内食を運んでもらったり、

毛布を届けてもらったりする度に

「ありがとう」

「助かります」と、

感謝の思いを言葉にするようにしました。

すると、

到着一時間前、

その乗務員が自筆の

絵葉書を持ってY氏の席に来たのです。

葉書には

「常に笑顔で接してくださり、

私の方が幸せな気持ちを

頂けた気が致します」と

一筆添えられていました。

彼女は新人で、

今回が二回目のフライトと

いうこともあり緊張していたところ、

Y氏の笑顔に救われたというのです。

「お金を払っているからサービスは当然」

という偉そうな態度では、

良い客とはいえません。

喜びや快適さを共有してこそ、

初めて良い客といえるでしょう。