営業マンとして

全国を飛び回るT氏は、

契約を結びたいと思っていた

企業の代表数名と

名刺交換の機会があり、

恭しく名刺を押し戴きました。

氏は嬉しさのあまり、

他の経営者と交換したものとは別の場所に、

それらを大切に保管しました。

しかしその瞬間、

自分の都合だけで出逢った人々を

区別していることに気づいたのです。

氏は<交換した名刺は、

どれも大事にしなければならなかった。

机の中には輪ゴムで

留めたままのものもあったな・・・

と思い返しました。

そして今後は、

どの名刺も

「先方の代理」として、

大切に保管しようと決めたのでした。

名刺交換を無闇に好んで行なう人がいます。

交換した以上は大切にし、

大切にできない縁であるならば、

あえて名刺を差し出さないことです。

電話番号やEメールのアドレスなど、

「個人情報」には保管の責務も生じます。

お客様も名刺も、

すべては宝の存在です。

縁を得た者同士が互いの

優れた面を引き出せるよう、

積極性を伴った良い縁を

紡いでいきたいものです。