人は夢を持つことで、

将来に向けての希望が生まれます。

その夢を実現するために欠かせないのは、

夢の内容を外に向けて言葉で発していくことです。

指揮者の佐渡裕氏が

駆け出しの頃に、

近所の人から近況を尋ねられました。

「新日っていうね・・・」と、

所属する新日本フィルハーモニー交響楽団の

話をしようとしたところ、

「プロレスね」と

誤解されてしまいました。

そんな佐渡氏でしたが、

昔から人一倍夢は大きかったのです。

「ベルリン・フイルの指揮者になる」と

小学校の卒業文集には書いていました。

氏は

「言い続ければ実現する」

と信じて、

高校の吹奏楽部やママさん

コーラスの指揮から始め、

海外で着実に実績を重ねました。

そして今年の五月、

初めて

「夢の舞台」に立つことができたのです。

夢を広言しても、

大言壮語に終わっては

何の意味も持ちません。

自らが言ったことを叶えるためには、

その時々に応じた適切な思考と行動を保ち、

たとえ小さくとも結果を出すことが大切です。

重ねた結果の先にあるのは

「夢の舞台」です。