SUPER 8 スーパーエイト
うーん、何だろう。
「往年の」
「スピルバーグの」
「彷彿とさせる」
の常套句を使わなくとも、
充分、
どの世代にも受け入れられる作品だと思うんですけど。
別に予習で『ET』も
『スタンド・バイ・ミー』も
観る必要はないし、
ニュートラルで面白がって
くれればいいんじゃないかなぁ、と。
「全ての映画ファンに捧ぐ」
じゃ引いちゃう人も居ると思うんですよ。
だから意見が真っ二つに分かれちゃうというか。
「そうでもなくね?」て
気持ちにもなっちゃうというか。
普通に面白いし、
普通に楽しめばいいと思うんですよね。
ド派手なクラッシュに胸躍らせればいいし。
エイブラムスのお家芸
“見えそうで見えない”の多用も、
なかなかスパイス効いてるし。
この、未曾有の“非日常”に
巻き込まれる快感に、
溺れればいいと思うんです。
つか…まあ、というのは、建前で
自分はですね、
この手の少年冒険モノには
憧憬の想いがあって、
余計に楽しめたってだけかもしれないです。
本当のところ。
いやあ、
だってガキの時分って、
こんな仲間欲しくなかったですか?
こんな冒険してみたい!と
思いませんでしたか?
こんな少年探偵団を結成したく
なかったですか?
僕とあの娘と太っちょと
博士とノッポとビビりと
勉三さんとパパと軍隊と、
そして…不穏に蠢く影。
役者は揃ってるじゃないですか!
舞台は整ってるじゃないですか!
あとはどうする?
決まってるじゃないですか!
冒険でしょう!
冒険しましょうよ!
夏はこれからですよ!









