さや侍
松ちゃん、
前作『しんぼる』から
随分と真逆に方向転換したのね、
という。
時代劇行きますかという。
サプライズとオリジナルにこだわる、
或る意味「天才松本人志」らしいちゃ、
らしいのかもしれないですけどね。
『大日本人』『しんぼる』までは、
松ちゃん色が濃かったですよね。
ああ、松ちゃんの映画だ、という。
松本印だ、という。
自分は松本信者なんで、
彼が映画を撮ったと聞けば、
無条件で映画は観に行くのですけども、
『しんぼる』までは
松ちゃん“らしさ”を楽しめたのかなー、
という。
今回は、その“らしさ”がナリを潜めたのか、
やっと本格的な映画を意識したのかなー?
そんな印象。
刺客三人組やタコ藩イカ藩だのと、
多少のおフザケは松ちゃんぽいんですが
だからかなー、
どう扱ったらいいのかなー。
いやあ、んー、俺はズルいと感じたんですよ。
そのズルいというのは、
まあラストに集約されるんですけども。
あのシーンなんですけども。
あんなん、誰でも泣くでしょ。
あんなことされたら、
そりゃ泣きますよ。
自分、涙がボロボロ流れちゃって、
なんか悔しかった。
今も悔しい。
あそこで泣かされたら、もうね。
酷評も絶賛もさせてくれない。
あ、だから天才なのか。









