アンストッパブル
暴走する列車の重量感が堪らない。
そのスピード感や間一髪で
衝突を避ける描写テクニックも絶妙だ。
コンパクトにまとめた編集は
オーソドックスだが、
主役二人の家庭問題や
職場環境などの
サブストーリーの挿入に無駄がない。
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズの
緊迫感溢れる音楽もいい。
この3点セットは「サブウェイ123 激突」
で実証済み・・・というか実験済みで、
警笛が鳴るたびに全身から
アドレナリンが噴き出す。
事件の発端はマヌケだし、
解決方法も強引なところがあるが、
リアルタイムに襲ってくる
アクシデントに立ち向かう
現場職員たちの奮闘ぶりに手に汗握る。
特別なタフガイでもなんでもない、
普通の男たちの勇気に最後の希望を託す。
ごく普通の人間だからこそ、
絶体絶命、死を覚悟したとき、
最後の一言を家族に
伝えるシーンにはじわっとくる。
そして、日々、
安全な鉄道運行を目指す鉄道関係者に対する、
作り手の敬意が見てとれる。











































