目の前に居る時は

それほど関心をひかなかった人が

遠くへ行ってしまうと

どんなに

自分の中に多くをしめていたか

空虚になってしまった

その人影によって思い知らされる

その人は

自分の思いの中で

だんだん育ってゆく

葡萄の房を取ってくれた時

泳ぎを教えくれた時

果実をもいでくれた時の表情が

生々として迫ってくる

当たり前だった事が

思い出になっると光るのだ

さびしい星の様に

光るのだ

別れてから

もう十数年にもなるのに

日々新しくなってゆく思いの中で

童の自分が

たわむれている
ペタしてねペタしてねペタしてね
ペタしてねペタしてねペタしてね
ペタしてねペタしてねペタしてね
ペタしてねペタしてねペタしてね
ペタしてねペタしてねペタしてね