書く心の池の血で書く皮膚と肉の擦り剥けたりこすれたりするさらした部分に受けたもので書くそれで足りないところは土性骨で書く微妙な愛で書く一枚ひっぱがした揺らぎで書く恥ずかしさで書くめぐらした視野のその半円の広がりに浮かび上がるもので書く白々と支えるもののないむなしさで書くつま先から脳天まで自分はすべてでとらえとらえてはペンに託して静かにそれを定着させる誰も要求しないのにこの真夜中刃物に様に冴えきって自分は不思議な作業をしてる