空 洞びっしりと花びらを重ね完全な花形もっていたバラがはらりと花びらをこぼした後は空洞のように自分の心にできてしまった空洞愛や憧憬や夢でゆるぎない幸せをつむいであんな美しかった時間はもうない空洞をのぞくと果てまでつつくような暗さがあるばかりだそこにはすべてのことの終わった後の意味のない静かさかうずくまっていて対き合うことをこばもうと望もうとひきずり込むようにその底へひっぱってゆく