思 慕貴女を思うと大地に立つような安心感で心が静まる海を見るような大らかさがひたひたと広がる大樹の枝に鳥が止まっているように自分はその大きな心にしっかりと抱きかかえられているようなゆるぎない幸福感にぞくっとするけれども貴女は遠い地にいて自分の想いとは全く無関係に書類に印などをおしているでしょうそれでもいいのです自分は貴女と言う星のまわりにいる小さなひとつの惑星にすぎないのですから貴女が支障なくその軌道を廻っていてくれて何年みかにふっと重なる日食のようにときどき自分のことを思い出してくれさいすれば