かすかに残る香り誰にも話しかけないでおこうひとすみにある大切なものがある壊れてしまいそうだから自分はそれをみて思い出しをたどり愛や悲しみをよみがれらせる何度もなんどでも喜びにひたるのだ絶望に青ざめるのだ古い香水瓶にかすかに残る香りの様にはかなげに残る貴女の面影自分はそれをより近くひきよせたいと思えたり果てしなく行ってしまったと思ったりするそしてそのかすかなものが自分を生き返れたり死なせりするのだ自分はいますこしの希望を貴女の面影に重ねることによってちょっぴり生きている様な気がしている