ひとつの傘の下で突然 降り出した雨貴女の心のようだと空を 見あげてつぶやく 貴女をいま、待ちわびている二人を追いかけるようにさまよい 流れる 暗い雲二人を引き裂くように雷光が とどろきこみあげる 鳴咽のように降りしきる雨ひとつの傘の下肩を寄せ合いせまり来る別れにふるえている