道向こうに貴女が居ると思えばこの道を行く事がなんと楽しいのでしょう一日に何度もゆき何度もどることか自分は一輪の花のように明るいこころを包んで妖精のように身軽く歩く甘いものにつられてゆく蟻のように一途だ あの建物ああ あそこだ そこだけに陽が照っているようにまぶしいあの戸をあければ貴女が居ると思いながらだんだん距離をちぢめてゆくこの面映ゆさ