孤高のメス
何が良かったかというと、
温かくて、爽やかだったこと。
医師と言う職業は、
直接命と繋がっているだけに、
見応えもあり、わかりやすかった。
でも、普通のサラリーマンでも、
OLさんでも、主婦でも、
自分自身の心の持ちようで、
随分と本人も仕事も、
生き生きとしてくるのね。
当麻先生は、素晴らしい。
お茶目で、鈍感で、仕事一筋で、
そして、自分の信念を持っているということ。
周りの人達に感謝の気持ちを忘れず、
常に全力で立ち向かう。
手術室の看護婦の浪子にも、
そんな当麻先生のおかげで、
自分自身にも価値あるものや大切なことが見えてくる。
でも、ありきたりな恋愛関係にならないところが良い。
とても爽やかだ。
脳死段階での臓器移植。
まだ、法的に認められていない。
まこと君のお母さんが決断するまで。
当麻先生が決断する様子。
感銘を受けた。
手術シーンは、
とてもリアルで、
開腹された様子も映るけれど、
苦手な方も頑張ってください。
堤真一さんが演じると、
こんなに素敵な人どこかにいそうね!
と思えるのが素晴らしい。
生瀬さんの悪役ぶりもなかなか良かった。
強面の隆大介さんの、刑事さん。
信念を持つ男への、
かすかな応援の気持ちを感じた。
堀部圭亮さん、
次回監督作を楽しみにしています。
100人中、99人まで悪人でも、
たった一人がこの当麻先生のような人だったら、
前向きに生きていけるよねと思える、
温かさと爽やかさのある作品でした。














