かいじゅうたちのいるところ
何処に行ったって、
楽園なんて所はない。
其処から逃げても、
孤独からは逃げられない。
だから此処が、楽園。
……なんて、
中二病みたいなことを言ってみる
まあ、劇場出た後、
ぼんやり思ったことなんですが
正直、自分はスパイク・ジョーンズの
映画が余り得意ではありませんでした。
「マルコビッチの穴」も
「アダプテーション」も、どうもハマらなかった。
何だか、変に奇を衒い過ぎてるとゆーか…
ミュージシャンの
PV作品はあんなに名作揃いなのに…
もしや彼に映画は不向きでは
とか酷なことを思いながらも、
それでもやっぱり気にはなる…
新作と言えば観ずにはおけない。
んで、とりま劇場へ………
参りました。
3度目の正直。号泣です。
かいじゅうたちは、
最初から主人公の少年マックスに
優しくはないんですね~。
頭から迎合してはくれない。
かなりラジカルでペシミスト。
ここがミソ。
マックスには、ある意味、
サバイバルな訳です。
“王さま”と“被食者”の
間を行き来する恐怖の綱渡り
(少なくとも、観てる側にとっては…)
でも、これは“空想の世界”だから大丈夫か?
それとも…リアル?
空想だったら、マックスは其処を
“楽しいことしかおこらない場所”
にすれば良かったのに…そうしなかった。
そこでも、苦悩や怒り、
孤独は渦巻いていて…
そして、マックスは島を出る決意をする。
それであのラスト……
いやあ、泣いてしまいました。
やばかった。
少しでも気ぃ抜いてたら、
嗚咽が漏れる程でした。
劇場出た後も、
しばらく気を張ってなければ、
涙がこぼれるぐらい。
この泣ける感覚、
子供には分からないかも…
大人の為のファンタジーかもしれない。
今度、絵本を読んでみよう。
スパイク・ジョーンズ、今度は本当に有難う。
マックスとキャロルも、有難う。
ワクワクメール





