$鬼瓦権蔵の心の叫び 言葉遊び

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ニュームーン/トワイライト・サーガ


前作は、少女ベラにヴァンパイアたちが次々と

襲いかかるという緊迫感があり、

少女の恋人となるエドワードでさえベラの

血に乾きを求める危ういバランスが堪らなかった。

ベラを取り巻く味方と敵の区分けが

はっきりしてしまった今作では、

幼なじみのジェイコブの異変と、

ベラとエドワードが織りなす現代版

「ロミオとジュリエット」的な展開が目玉だ。

なのに、のっけからベラの枕元に

「ロミオとジュリエット」

の本が置いてあるのには閉口した。

自分からネタバレするような演出を疑う。

本来であれば、ふたつの柱でぐいぐい引っ張り、

公開が決まっている次作へと

繋げる演出が必要なはずだが、

構成が散漫でしかもかったるい。

肝心の「ロミオとジュリエット」的な

終盤に行き着く過程がボケてしまっている。

途中で飽きてきた。

このクリス・ワイツという監督、

頓挫した「ライラの冒険」もそうだったが、

話の盛り上げ方が平坦で、

シリーズものには向かない気がする。

VFXも前作に劣る。

森の中のチェイス・シーンはそれなりに頑張っているが、

舞台となる町フォークスの自然の美しさが出ていない。

ヴァンパイアたちの顔も白塗りが目立つだけで、

前作のドキッとするような透明感がない。

なんでもないカットでさえ、

どれだけの手を加えたのだろうと感心したものだが、

今回は全篇を通してかなり手を抜いた感がある。

ベラの目の下の隈だけが目立った(VFXではなくメイクだが)。

アシュレイ・グリーン演じるアリスの

位置づけが高くなり、

前作で彼女に注目した御仁は堪能できる。

次回、第3章はまた監督が替わったようだが

(撮影済み)、

再び原作ファンではない我々でも

楽しめる作品にしてくれることを期待したい。

YYC








































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