$鬼瓦権蔵の心の叫び 言葉遊び


イングロリアス・バスターズ


何と言ってもキャラクターが強烈です。

にこやかな笑顔と非道なほどの行動力を

併せ持ち、殺しの仕事を忠実にこなしていく

“ユダヤ・ハンター”の異名を持つSSの

ハンス・ランダ大佐。

祖先にインディアンがいると豪語し、

部下たちに“頭の皮を100枚集めて来い!”

と命令する

アメリカ軍のアルド・レイン中尉

(ブラッド・ピット)。

そしてレイン中尉の部下には

バットで殴り殺すのを得意とする男や

ナチス将校を何人も暗殺した元ナチスなど、

相手を殺すのに容赦しない男たちが揃っています。

そんな彼らの繰り広げるシーンは

あまりにもブラックで怖かったです

今までのタランティーノ監督お得意の

直接的な暴力描写は影を潜め、

抑制された会話によるサスペンスです。

タランティーノのデビュー作

「レザボア・ドッグス」や

「パルプ・フィクション」の頃を

思い出させてくれる会話は、

彼のファンとして大満足!

ストーリーもこれぞ劇画風・

コミックタッチで、「キル・ビル」を

遙かに超えたエキセントリックな

キャラクターのオンパレード。

歴史を完全に無視した展開。

理屈ではない楽しさがはじけてます。

でも、タランティーノ監督作品ですから、

楽しさだけじゃなく、

頭ははじける、

皮は剥がされる、

血は飛び散る。

なんでもありの、タランティーノの

独創的な世界観が光ってます。

彼らしい瞬発的なバイオレンスや

シニカルなユーモアももちろんあります。

エンドロールの頃には、

この映画は笑ってよいのか?

泣けるのか?と思ってしまいましたが、

独特な世界を是非自分の目で確かめてください!


YYC


















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