沈まぬ太陽
202分という長い映画ですが、
ちっとも退屈もしないし、
ダレたりもしませんでした。
インターミッションという休憩の頃合いもよく、
新鮮で、ホッと息をつく時間を持てました。
この合間にバイオリン演奏曲が
「祈り」が流れるのですが、
このバイオリン奏者「ダイアナ湯川」さんは、
お父様を御巣鷹山で亡くされているそうです。
渡辺謙さん、三浦友和さんはじめ、宇津井健さん、
加藤剛さん、石坂浩二さん、草笛光子さん、
鈴木京香さんら、豪華な俳優さん達が集まった作品は、
見応えがありました。
あっ!こんなところにあの方が、えっ?!
あれは確かあの人よね~、
とたくさんの俳優さんを見つけるのも楽しかったです。
渡辺謙さん演じる恩地元は勇者で、
三浦友和さん演じる行天四郎は悪者なんでしょうけれど。
友を裏切り、出世街道まっしぐらの行天。
自分の信念を貫き通すがために、
冷遇される恩地。
人間生きていくために、
自分の思いを通すのが、
どんなにツライことか・・・
家族に辛い思いをさせ、
もちろん自分もとっても辛くて・・・
行天を責めることは簡単だけど、
そうならざるを得ない社会や会社の仕組み。
ドロドロした人間関係に、政治とお金が絡む。
ツライ思いをさせた長男が成長し、
父のことをわかってくれる、それが素晴らしい。
アフリカの地平線は、素晴らしい。
余計なことを考えぬよう、
自然は悠々と広がり、
人間の小ささを教えてくれる。
「世界で最も危険な動物」にならぬよう、
心がけたいものです。






