息もつけぬ夜に夜の重みがしっとりと迫る星もない夜は暗い、黒い、厚い苦しみにもれたため息がこもる一部屋黒色と灰色の煙の立ちこめた悲しい空間押さえて、押さえて沈むだけ沈む縮むだけ縮む押しつぶされた一部屋の中涙も出ずにうつりな一つの心黒いただよい胸の悪くなるような空気は濁って、どよんで、どす黒いひんやりと冷たいそして柔らかな感覚器は硬く硬くその扉を閉める