夜の重みが

しっとりと迫る

星もない夜は

暗い、黒い、厚い

苦しみにもれたため息が

こもる一部屋

黒色と灰色の煙の

立ちこめた

悲しい空間

押さえて、押さえて

沈むだけ沈む

縮むだけ縮む

押しつぶされた

一部屋の中

涙も出ずに

うつりな一つの心

黒いただよい

胸の悪くなるような空気は

濁って、どよんで、どす黒い

ひんやりと冷たい

そして

柔らかな感覚器は

硬く硬くその扉を閉める

ペタしてねペタしてねペタしてねペタしてね