晩 秋貴女は自分の為に何をしてくれたか心のうつろいを埋めてもくれなかった心の寒さもひきむしってはくれなかったけれども居る事によって安らぎをもたらせてくらた大地の上に共にいるという自分は貴女の為に何をしたか貴女の心のひもじさを取り除いて上げられたか貴女の痛みを痛む事が出来たか貴女の悲しさを悲しみ得たか一対である事において底を流れるかなしさか貴女も一人で悲しむだけでよかったのか自分と一緒である事において二倍自分も貴女と一緒である事において二倍晩秋の小川の様にうすら寒く遠いところからやって来る存在のさみしさのモノを見つけている自分達