$鬼瓦権蔵の心の叫び 言葉遊び
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ウルヴァリン/X-MEN ZERO


X-MEN ZEROという

副題がつけられているように

あの有名なX-MENシリーズの

エピソードゼロにあたる

プレストーリーです。

あの金属の爪が痛そうで、

予告編を見るだけで、

びくびくしていたのですが

これがこれが・・・

「嬉しい大誤算」で、

もうすっかり惹きこまれてしまいました。

病弱な少年と近所の優しいお兄ちゃん。

これがいきなりある日から

「兄弟の契り」を結ぶ深い仲になります。

兄ビクターと弟ジェイムズ(ローガン)。

二人は成長して、ヒュー・ジャックマン

(弟)とリーヴ・シュレイバー

(兄)が演じるのですが、

二人にはものすごい超能力があって、

手の甲からするどい爪がのび、

銃弾や銃剣くらいでは全くの不死身。

オープニングのタイトルバックですでに

彼らは戦いまくるのですが、

もうこの部分でふつうのドラマ1本分

くらいの戦闘シーンです。

やがて彼らと同じような

特殊能力をもつミュータントたちと

一緒に行動するようになるのですが、

彼らの能力がまたスゴイ!

剣の達人ウェイド、

早撃ちのゼロ、

電流を操れるブラッドリー、

テレポーテーションのライス・・・

こんな友だちいたら便利だろうな~

X-MENご存じの方には無感動かもしれませんが、

すでにこのあたりで私はテンション最高潮になりました。

ここでの任務が不満の

ローガンはロッキーの山の中で数年間、

教師の女性ケイラと幸せに暮らすのですが、

ボスのストライカーや兄に見つかって

妻を殺され、復讐の鬼となって、

また舞い戻るローガン。

彼はそのために超金属の

アダマンチウムを骨に置き換える

改造手術をうけ、その最中に

「今までの記憶も消し去れ」

という指令に怒り、

暴れて全裸で逃走するのです。

改造人間となったローガンの

新しい名前はウルヴァリン。

これは、月のために地上に

バラを取りに行ったのに

トリックスターにだまされて

月に戻れなくなった精霊の名前です。

後半はX-MEN本編にすんなりつながるような筋書きで、

ちょっとトリッキーなブブンもあったりで、

ホントにちょっとも飽きずに楽しめました。

ローガンは、

獣とか復讐の鬼とかいいながらも、

優しい心を持ち合わせていて、

いつも自分の任務との間で

苦しんでいます。

ヒュー・ジャックマンの知性にあふれた容貌は、

どんなに体がモノスゴイことになっても

善良さと品のよさが香りたっていますね。

私は筋肉ムキムキは大の苦手なのですが、

ヒューの体は、もう「人体」として美しい!!!

「オーストラリア」のときも、

きったないカウボーイの恰好から

タキシードになったとき、

「お、お~っ!」と感激。

今回も、着るものがなくて

震えてるローガンに優しい農夫が

息子の服を貸してあげるのですが、

はじめてまともな服装になった

彼のカッコイイこと!

脱いでも着ても素敵な人ですね、まったく。

兄ビクター役のリーヴ・シュライバーは、

「ディファイアンス」ではピエルスキ兄弟のなかで、

トゥヴィア(ダニエル・クレイグ)の弟ズシュでした。

この兄弟も仲間なんだけど、考え方が違う。

兄かなにがなんでも「生き抜く」道をいくのだけど、

リーヴ演じる弟は、「戦い抜こう」というんですね。

今回の彼の役も、「戦うこと」

「相手をやっつけること」自体が

好きな人なんでしょう。

目的はどうであれ、

自分の能力を駆使して壊しまくり殺しまくる。

「楽しもうぜ」なんて言ってる。

こういう人が不死身なのって、恐ろしいです。

彼の心底「野獣」キャラが、

ローガンを引き立てていましたね。

カードや棒術の達人レミー・ルボーとか、

生き残ったミュータントもたくさんいるので、

この先どうなるのか、

(ほとんどの人が知っているのでしょうが)

私はとても気になり、

本篇の方もぜったいに観ようと思います。

この手の映画が苦手、という女性も、

XーMEN観てない、という人も

きっと満足できるのじゃないかと思います。

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