ボルト
CMでテリー伊藤も言ってますし、
それぐらいのことは多くの方が
知ってると前提にして書いてますが、
公式に発表されてることなので
ネタばれではないでしょうが、
今年はじゃんじゃんと公開される
犬ムービーか、3Dムービーか、
ぐらいの認識で観たい方は
読まないほうがいいかも。
本編の前にカーズの
ショートフィルムからであります。
ボルトはジョン・ラセターが
製作総指揮で関わっているといっても、
ピクサー作品ではないわけで、
ディズニー作品として観ようと、
ちょっとハードルを下げてたのに、
先にピクサー作品を観ちゃったら、
と思いましたが、
ピクサー作品ほどの唸っちゃうような映像や、
深いメッセージ性はなくとも、
シンプルに訴える信じたいという
気持ちは十分グッとくるものがあり、
ボルトもかなり僕は楽しかったです。
設定はトゥルーマン・ショーのジム・キャリー
状態か、トイ・ストーリーの
バズ状態かというところであり、
それが犬だと、スーパードッグだと。
スーパードッグの活躍を
魅せる冒頭のアクション・シークエンスは、
なかなかのいい出来で、
やるじゃないと思ってしまう。
モンスターVSエイリアンは映画館で2Dで観て
アクションをいまいちに感じてたので、
ボルトも3Dで観たほうが
楽しめるんだろうなと思ってたのに、
2Dでも十分楽しませてくれて、
3Dじゃないと楽しさが十分伝わらないんじゃなくて、
3Dだとココとか飛び出すんだろうなという感じで、
3Dだと更に、
という仕上げにしてあるのは流石です。
その後のボルトがニューヨークからハリウッドへ、
ネコのミトンズとハムスターのライノと
共に向かう道中で、
現実を受け入れ、
犬らしさを感じる部分は、
ボルトが信じていたモノが
ガラガラと崩れていく悲しさも、
愛らしいボルトの表情や、
清々しさを感じてる様子などはいいのですが、
いいんですが、この辺でしょうか。
ピクサー作品なら、
もっとツッコンだ描写が
あるだろうなという気がしないでもない。
でも、事実を知ってる者、
知ってしまった者、知らずにいる者、
知ってんだか、知らないんだかよく
分からない者の匙加減(さじかげん)は絶妙ですし、
何だかんだ言っても、
信じようとするボルトに、
あの愛だけは本物と
信じようとするボルトに、察するボルトに、
寄り添うボルトに、
ホントのスーパーパワーに、
グッときちゃいました。
親子で楽しめる作品としては
これで十分でしょう。
捻くれているミトンズも、
いつまでも気が付かないライノも、
そして、鳥らしい笑いを誘う
ニューヨークの鳩たちも、
ハリウッドらしい笑いを
誘うハリウッドの鳩たちも、
楽しませてくれました。
それにしても、
ドラマが何話あったか分かりませんが、
全て1発撮りだったって、
ボルトもそれだけでスーパードッグですが、
人間たちも凄すぎ。



