鬼瓦権蔵の心の叫び 言葉遊び


MW ムウ


非常にワクワクして、

楽しませて頂きました。

手塚治虫原作という

肩書き先行抜きにしても、

充分鑑賞に耐えうる作品でしたよ。

結城美智雄の仕掛けた二重三重の罠

親友の暴走に苦悩する賀来裕太郎

熱血漢、沢木刑事の必死の追跡―

三者三様、

それぞれの視点から描かれていく物語構成は

誰に対しても感情移入することが可能で、

真新しさは無いんだけど、

良い構成だなと思いました。

好意的な感想はここまで

玉木宏の新境地という

『冷徹な悪党』についてですが

エレガントな悪党…

エレガント過ぎた悪党って、

印象ですかね。

えっとね、

玉木宏自身には何の文句もないんですよ

『のだめカンタービレ』好きだし

ただ、何ていうか、

やるんだったらもっと突き抜けてほしかったな。

狂気が足りないんですよね。

『レオン』のスタンスフィールド然り

『ダークナイト』のジョーカー然り

語り継がれる悪党には、

狂気が絶対必要不可欠

だから『ケイゾク』の渡部篤朗ぐらいにイってほしかったて、

この映画のトーンでそれをやっちゃうとマズイのか

いや、それはそれで面白かったハズ

だから平均値を逸脱するには至らなかったかなこの映画は。

そこが残念でした。

もちろん、面白いのは確かなんですけどね
ペタしてねペタしてねペタしてね