愛を読むひと
原作では、マイケル本人が
語り手で描かれているので
あまりハンナの
心情が掴めず、
彼女の存在は謎めいた感じでしたが、
ケイト・ウィンスレット
扮するハンナを映像化して
彼女の表情や身振りから、
苦悩や喜びがリアルに
伝わってきたように思います。
母親ほどの違う女性への憧れ・・・
男の子ならきっと誰でも経験があるんでしょうね
でも中盤以降、
ガラリとストーリーがかわります。
ただの情事映画ではありません
それにしてもケイト・ウィンスレットの
怪演ぶりは凄かった
これはホントにアカデミー賞もんって感じで
ビックリ!お見事です
何度もアカデミー賞候補に
ノミネートされている彼女。
この映画でこそ、
彼女の演技力の深さが世界中に
承認できることでしょう。
原作でも映画でも、
ハンナがヒステリックに
乱れるシーンが多々あり・・・
やっぱりオンナってヒステリック・・・
・・・って思わずに(笑)
ちゃんと理由があるんですから・・・
マイケル役の新人デビッド・クロス君
なかなかイケてますな^^
今は亡きヒース・レジャーを
思い出させてくれましたね。
レイフ・ファインズも影のある
キャラを任せたらピカイチ
キャスティングはバッチシでした
原作でも感じたんですが
マイケルやハンナの心情があいまいな気がしてなりません。
キャストたちの本心を抽象的にして、
後は読んだ側、
観た側に託すのかなぁ~
そこんとこ伝統的な文学作品まっしぐら
って思えます。