ダウト/あるカトリック学校で
何でも舞台では
その4人しか登場しないそうだが、
4人ともアカデミー賞に
ノミネートされた映画
「ダウト」を観てきた。
残念ながら受賞者は出なかったが、
見出があった。
まず、メリル。「マンマ・ミーア」の
ドナと同一人物とはとても思えない。
一見、嫌味で怖いだけの
権威主義者ながら、
その実、年老いた、
目が不自由なシスターを
フォローするなど複雑な役柄を
圧倒的な演技力で演じ切る。
そして、フィリップ。
白か黒かわからない、
進歩的な神父をいつもながらの
いやらしさを感じせて演じている。
ヴィオラ。
わずかのシーンながらあのメリルを
食ったとも言わしめた圧倒的な存在感。
すごい。何より、
自分が驚いたのはエイミーだった。
魔法にかけられてしか知らなかったので、
あんな演技ができるとは思わなかった。
お姫様役では、
年増だけど歌が歌えるから、
抜擢されたんだろうくらいにしか、
考えていなかった。
でも、この作品では魅せられた。
ただおどおどしているだけの
若いシスターだと思っていたら、
校長と神父と3人の面談の最後で、
校長に自分の意見を忌憚なく
話すところは圧巻だった。
彼女の実力を垣間見た気がした。
内容についても、
なんとなくイラク戦争の
発端を象徴しているようで、
興味深かった