サンダル履きで

いつも素知らぬ顔で

何を見つめているの

誰を探しているの

いつか呟いていた

優しさが欲しいと

叶わぬ夢を

忘れたのか捨てたのか

何がいけなかったのか

誰に聞けばよかったのか

いつか呟いていた

分かって欲しいと

過ぎたと思いながら

吐き続けた言葉は

人であることに

鍵を掛けてしまった

貴女はの心には

届かなかった

捨てきれない

記憶という日記帳に

貴女の存在が

記されないまま

時間だけが過ぎてきた

見つめていたのは

何だってのか

今はもうわからない