釣りキチ三平
これもマンガが原作だ。
有名だったが、
もちろん読んでいない…。
最近はマンガを映画で勉強してるような感じ。
「おくりびと」でアカデミー賞を
とった滝田洋二郎作品だから、
きっと観る人が多いだろう…と思ったが、
入りはまぁまぁだった。
原作とは(向こうは古いから)
多分に話を変えたようで^^;
あとで原作ファンに話を聞いたら、
ぜんぜん違う。と言われた。
しかし(VFXは置いといて)物語は
そこそこの感動モノだった。
滝田監督お得意の人情描写は健在。。ただ。
釣りバカ並みの物語と
白組のVFXとのバランスが悪すぎて、
どこをどう感動させたいのかが
(本来なら釣りのシーンのはず)
当のシーンからは、まるで伝わってこない。
特に後半のクライマックスは…。
そこに至る前のシーンでの
それぞれ心の傷の告白シーンで
感動を使いきっているためxx
突拍子もなくいきなり「マンガ」が
飛び出してくるような感じ。
昔あった、飛び出す絵本。
てこんな感じだったな
それが「合う」か「合わない」か、は
作ってみての…だろうが、
どうせならALWAYS~のような
地味な迫力にして欲しかった。
デッカイ魚にすれば、
デッカイ感動が生まれてくる訳ではない。
登場人物たちの配役は皆素晴らしく、
中でも異質な姉役の香椎由宇が、
水に浸かり泥まみれになり、
はしゃいでいる姿に、
なぜか言いようのない感動を覚えもした
いちばん心に残った言葉は
「くだらない遊び、ですよ。」だった。
自分もよく他人から言われる。
映画など「くだらない娯楽」だと。
しかし私は、くだらない娯楽をこよなく
愛している自分が好きで、
ものすごく意味のある毎日を
生きている幸せを実感している
好きこそものの上手なれ。
くだらないものは豊富にあるのだ。