眼を覚ますと

貴女が隣にいる??

不思議・・・・

自分は貴女の名前しか

知らないのに・・・・

言葉は一つもなく

情景だけが

少し動いたようだった

朝なのか

夜なのか

時間は麻痺していて

暑い夏なのか

寒い冬なのか

季節もわからなくて

現実よりもっと

強い思いだけのなか

遠くへの

今は空間に在るだけらしい

いま 

それだけに貴女と自分はいるから

ただ

貴女がいる

それがとてもうれしい

自分は眼を覚まして

窓をあけたら

朝焼けの空が

どこまでも広がっていた

今 ここに貴女は居ないけど

眼を閉じたら貴女がいた

ついさっきまでの自分のなかに

澄んでいる

風が頬を通りすぎてゆく

雨上がりの朝に

貴女が手を振っている