ときめき

ガラス細工の動物

チュッと触ったつもりが

グラッと倒れそうに

なってしまい

あっと思って

手を差し伸べる

そんな感じに

近い予感


悲しくて


一人ぽつんと

デスクに向かって

ペンを手にした

何も書くつもりはない

ただ

何かを持っていないと

悲しくて

仕方なかったし

ただ

ほほを通って

落ちてゆく涙を

こらえるのに

握り締める

モノが必要だったから