白くなった山を背にした

ベンチのそばでしばらく

考えてみた

時々

かかってくる携帯電話が

ただいつものとおり

聞いているだけなんだけど

つらくなってきて

相手の悩みに

答えれない

自分よりも

あまりに自分が

悩みを持っていない事に

はっきり気が

ついたせいかも知れない

あの道から

やってくる風が

どこかに

悩みを運んできて

草木の影や

冷たい河の岩場の

影も一緒になって

悩んでいるみたいに

思える様に

なって来たら

悩みの正体って言うのは

何だろうと

思ったりするんだ

動画の紹介


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