方向音痴の自分に

こういう時はこうするのだ

こんな時はこうしたらいい

財布は持ったのか

携帯電話は持ったのか

時計は狂っていないか

めしい貴女に

こんなにも気をもませる自分の旅

それでも

こんな自分にしても居なかったら

困らないかなーと思って心配すると

どうにかなるだろうと言う

着替えをして

タバコを吸わして上げながら

行ってくると大丈夫

本当に大丈夫と

何度もなんども言った

空はエメラルドグリーンの明るさに

すみずみまで澄み透って

初冬と思えない太陽のまぶしい道を

港へと

飛び上がりとび上がり

カバンを振り回しながら

急いでいる自分