友人との親密な交わり

気に入った衣服を着ていたあの気安さ

したたる様な緑の中で

果物になっていた

草花が咲きていた

なにものもおかしがたいたしかさの中に

永遠に生きて居られるように

こころよい笑い声を立てていた

あの日の自分

ひとひらの不安の陰りもなく

なぜあの日の様に居られないのだろう

肉体の健康

すぐ飽きる衣服

季節が過ぎると

跡形も無くなる

花や果物

うつり気な人と交わり

泡の様に消えるものに囲まれながら

何を楽しみにして在ったのか

あの確固たる思いは

錯覚とも気付かずに愛しんだ

悲哀と疲れで

傾いてゆく

自分の砂漠