自分はある時

斜めな人のご機嫌をとったり

横をむている人をなだめたりするが

そういう人の

ぬくもりのないところは

すこしも面白くない

やっぱり

ご機嫌をとりながらも

なだめながらも

人の味が自分の上に

どさりと落ちてくるのがよいと思う

そして

闇がせまってくると

好きだった人形を捨ててひとりになる

一人にならなければ

共に在ったことの

よろこびも

いたみも

じっくりと見つめる事が出来ないから