携帯メールが来て読んでいる間たんしいだけ

人が訪ねてくれても

話している間たのしいだけ

どんないい事があっても

自分の中に蓄えられず

なげか

入ってくる片隅からこぼれてしまう

だから自分は

底のない桶の様に

いつも空っぽでさびしい

この

天にも昇る様な嬉しい一言が

なぜ自分を

天におらせないのだろう

ずっと天にいられたら

自分はやわらかく柔らかくなって

膨らみっぱなしになのに

そうはさせない

命のさみしさ

これを癒すためにはなにも役立たないのか

餓鬼の様にひもじく

柔らがせくれる言葉を

あさっている自分の肩は

いつも誰かの手を持って

幽鬼の様にうすくなっている