自分の人生にも

終りの日があるなんて

幸せな日々の中で忘れている

いつまでも続く暮らしと思って

より楽しくするために

さまざまな工夫をする

お洒落したり

美味しいものを作ったり

お友達とお食事に行ったり

だが

それはみんな

まやかしにしか過ぎない

終りの日は

厳然(げんぜん)として日々せまっていて

ある時ふっと

自分は立ち止まらせる

そして

山の中腹から峠を見る様に

そのくらいものを見つめるが

自分は案外そのくらいのものに

ととくと思わずに

とどいてしまうのではないだるうか

まだ机の上に

本を広げたままにしておいたりして