一枚の紙とペンが有れば

書かずにいられないとか

書くしかないのよなんて心が燃える

紙とペンが置いてある

たったそれだけのこと

どおってことのないのよ

そう

そうなのよ

自分もそう思うの

だけど

一枚の紙とペン

それから始まった自分

あれから誕生して自分

書かなければ

行儀よく

冷たく

よそよそしく投げ出された物質

書けば温かい命もかよって

生きる意味

死の理由

思いのたけを吸い込んでぬれる紙

自分は宇宙のひとすみに小さくもえて

ぬらしてしまった紙への思いを

祈るもの