自分の心は

硝子の様に透明だ

ああ思っても

みんなあなたに見えていると思って

恥ずかしかったり

申し訳なかったりする

ほんとうは

どう思おうと

貴女にも

貴女にも

見えはしないのに

自分は

ひとりで不思議な格闘をしている

そんなことを思ってはいけない

こんなことを思ってはいけないんだと

対き合っているいま

浮かんでくる雑念を打ち払うのに必死だ

いっしんに気の毒だと思おうかとする

うらやましいと思おうとするのに

なぜか

そんな自分を裏切り

雑念は蛇の様に意地悪く

ぐっと頭をもたげてくるのだ