長い時間がへて

墓もこけむし

どう言うわれようと

どう見られようと

全く

一言の抗議もできなくなったころ

歴史の線上で

その人がどんな大きな役割をはたしたか

その時代に言ったことが

今の代どんなに重大な影響をもたらしているか

ある人が

野心や欲望で泥まみれになってかち得た

権力がどんなにくだらなく終わったかなど

その人達の

意志とは別に
横から見ている現代の目が

価値を判定する

人は生きている間

横から眺められていることを忘れて

ただ生きる事に懸命だ

そして楓の葉が夕日に映えて

時代の終わりにい生き合わせている

かわりばえのしない自分の

一日も暮れようとしてる

永遠の時の中で